ダニとは蜘蛛やサソリと同様に節足動物に含まれる動物群で、現在のダニの種類は世界で1万種ほど知られています。

沢山の種類がいるダニですが、今回は動物と暮らす上で遭遇しやすく重要なダニを簡単にまとめました。

○イヌツメダニ
頭に大きな爪と突き刺すタイプの口器を持ちます。
人を含む様々な動物の皮膚の表面に寄生し、爪や口器によりフケ・痒みを伴う皮膚炎を起こします。犬では主に肩、背中、腰、腹部になどに大量のフケが生じ、痒みや湿疹、脱毛などを伴います。

○ニキビダニ(毛包虫)
全生涯を毛包・皮脂腺に潜り込み生活します。
多くの動物では無症状ですが、異常繁殖で毛包に炎症・脱毛・痒みが起きる毛包虫症を発症します。また、成犬での発生はアレルギー疾患や高齢による免疫力の低下に付随して起きることが多く、難治性の重度皮膚炎の原因になることもあります。　

○センコウヒゼンダニ(疥癬)
皮膚の角質層に穴を掘り進めて水平なトンネル(疥癬トンネル)を作り、このトンネルの中に寄生します。激しい痒みを特徴とし、人にも感染する場合があります。

○ミミヒゼンダニ(ミミダニ)
痒みを伴う外耳炎を起こし、マラセチアなどの二次感染を起こします。症状が進むと耳道が厚くなって閉塞し、炎症が耳の奥まで波及すると中耳炎や内耳炎になることもあります。

○マダニ
最も遭遇しやすいダニで、畑や民家の裏山、その他野生動物が多く出没する環境に多く生息しています。寄生すると貧血や皮膚病にかかるだけではなく、人に対しても重症熱性血小板減少症候群（SFTS）や日本紅斑熱などの病原体を媒介します。

痒みを伴った皮膚炎を引き起こすダニが多いですが、放置しておくと慢性化し治りにくくなる場合もあります。ただの痒みと思わず、「いつもより痒がる回数が多い」、「同じところをしきりに掻きむしっている」など違和感があれば早めに病院を受診しましょう。

栃木県宇都宮市にある宇都宮白沢動物病院。
栃木県宇都宮市、鹿沼市、さくら市、日光市、高根沢町、芳賀町、塩谷町だけでなく、群馬県、茨城県など他県から多くの方にお越しいただいております。

宇都宮白沢動物病院では、ウサギ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類の診察を行っております。

新しくお迎えした子には健康診断も実施中！ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。

お問い合わせはお電話または公式ＬＩＮＥより受け付けております。

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